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精子は射精によって精液とともに放出されます。1回に射精される精液に約1〜5億匹の精子が含まれています。
膣の中に射精された精子の多くは、酸性の膣のなかでは生き延びていけず、死んでしまいます。生き残った精子は頸管から分泌される頸管粘液の中を泳いで子宮に入っていきます。頸管粘液は通常は酸性ですが、排卵期にはアルカリ性に傾くので、精子はこの時期だけ頸管を通過し子宮の中に入っていくことができるのです。動きの悪い精子や形の異常な精子はここで振り落とされます。
子宮の中の精子は子宮筋の収縮よって起きる波にのりながら、卵管に向かいます。ただ、このときに母体の白血球の攻撃にあって、多くが食べられてしまいます。精子は母体にとって異物なので、その異物を排除しようと白血球が集まって来るのです。
運よく生き残った精子は卵管の開口部から卵管に入っていき、卵管内部を覆っている線毛の動きに逆らうようにして卵管をのぼっていきます。
受精が行われるのは卵管の先の膨大部です。性交の70分後には百〜千匹の精子がここに到着するといわれています。ただ、勢いあまってそのまま腹腔内に飛び出してしまうものも多く、卵管膨大部にとどまる精子数は200匹以下といわれています。
性交後、85時間は運動精子が頸管、膨大部、腹腔内で生き続け、この間に排卵があれば、受精が可能です。
このサバイバルレースによって精子は淘汰され、強い精子だけが生き残り、その中から最終的には1匹だけが卵子と受精することができます。同時に、卵子に出合うまでの過程で、精子は受精するための能力である受精能を獲得していくのです。

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