愛・地球博の『愛知万博』、新設の中部国際空港でどこよりも活気溢れる名古屋。その中心地にあるのが『おちウイメンズクリニック』。診察が終わって、美味しいものを食べて、夜、ライトアップされたオアシス21を「きれいだね♪」と眺めながらの夫婦通院。いつの日か、かわいい我が子を抱きながら「あぁ、ここを何度も通ったね」と思い出すとき、「患者様の健康を願って治療に取組むスタッフがいた。不妊治療に大切な『いい卵に出会う』ために一生懸命なスタッフがいた」と、おちウイメンズクリニックを思い出す方もきっといらっしゃることでしょう。先月(2005年2月)だけでも30組以上の患者様が妊娠しているとのことですから…。
卵を大切に診療してくれることで女性がより自然に気負いなく通うことのできるおちウイメンズクリニック、さっそく取材の結果をお届けしましょう。(10月には卵をさらに詳しくお伝えします)
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おちウイメンズクリニック・院長
越知正憲
プロフィール
昭和58年名古屋保健衛生大学卒業、同大学産婦人科学教室入局、平成元年藤田保健衛生大学大学院卒業、聖霊病院、名古屋第一赤十字病院、八千代病院不妊センター副部長、竹内病院トヨタ不妊センター所長を経て、平成16年5月最新の設備、最先端の技術を持ったおちウイメンズクリニックを開設。現在藤田保健衛生大学客員講師。
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1日でも早くママになるために必要な第一歩って?
そんな質問に先生は、「不必要な検査をしない、排卵誘発をしない、ステップアップ治療をしない、顕微授精をしないで、必要なことを最小限に、そして効率良く行なうことです」と答えました。
身体的な負担はもちろん、精神的、金銭的にも負担の多い不妊治療。それを軽減した中で最良の結果を出すことが医師に求められているというのです。
そこで先生は、体外受精でも多量の排卵誘発剤、点鼻薬などを用いず、内服薬のクロミッドを用いる自然周期採卵を採用することで卵巣に負担をかけることなく、良質の卵が採れ、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)などの危険から回避するARTを実施しています。
体外受精というと、「なるべく多くの卵を採って、妊娠率を上げたい」と考えるかもしれませんが、多ければ妊娠率が上がるというものではなく、良質な妊娠に結びつくだけの良い卵が一つあればいいとのこと。
では、自然妊娠を考えてみましょう。毎回の周期で排卵されてくる卵は1個。多くても2個です。
その1個の卵で妊娠できる力を人間は持っているのです。その力を必要最小限の医療で手助けをし、その人自身が元々持つ力を最大限に活用するわけです。
良質な卵プラスα、もう少し、ここでのARTを聞いてみましょう
卵に関しては、今まで刺激周期採卵法を繰り返した患者様や、加齢により卵の質が低下した方には、低下した質をその方の本来あるべきところまで引き上げるため、また少しでもいい方向へ導くためにカウフマン療法(※)などを行ないながら卵巣の機能を高めていきます。その上で治療周期が開始され、無事、採卵を終えると次は受精へと進みます。
ここでは顕微授精の適応について、ご主人の運動精子が350万/ml以下の重症男性不妊症の場合、あるいは前回の体外受精で受精障害を認めた方に限定し、採卵の数が少ないからという保険的な考えの下の顕微授精は行ないません。
レスキューイクシー(ICSI)で自然周期採卵を充実化

また、おちウイメンズクリニックでは採卵後のキャンセル予防のために、レスキューICSIを採用しています。レスキューICSIでは採卵後3時間の前培養後に精子と卵とをシャーレの中で約6時間培養し、6時間後に第2極体の放出の有無を確認、放出しているものは受精していると判断して体外受精を続け、第2極体が放出していない場合は受精していないと判断し、レスキュー
ICSIを行ないます。この方法の採用によりICSIを約20%減らすことができ、これも患者様の負担の軽減につながります。
いい環境の子宮へ、胚を戻すための秘策って?

そうですね、受精後2日目の4分割卵の移植で妊娠に至らなかった場合、子宮内膜と胚の同調性を高める目的で凍結融解胚盤胞移植のチャレンジになります。おちウイメンズクリニックの原則は、単胚移植。つまり胚は1つしか戻しません。多胎を避けるため、そして、それによる危険を回避するためですが、当院においてはARTによる多胎やその減数は例の無いことです。
さて、この凍結融解胚盤胞移植のメリットは、子宮の環境を整えてから着床しやすい胚盤胞を戻すところにあるのです。採卵して受精した卵のその後の分割は順調に進みますが、このとき通常、体内で進む分割の速度と培養液の中での分割の速度は微妙に違い、子宮内に胚盤胞を移植した時には妊娠しやすい環境の内膜ではないことがあります。それを自然周期採卵法で採卵した質のよい卵を培養し、胚盤胞へ育てる、その胚盤胞を凍結し、ホルモン周期療法で子宮内膜環境を整え、レーザーAHA(アシステッドハッチング)で透明帯から完全に脱出させ、より着床しやすく、妊娠しやすくするのです。胚はもちろん1つで十分です。
なるほど、培養室の方にもお聞きしてみると…

「当院では必要な箇所には十分に医療の手を施して、最良の結果である妊娠〜出産へ結び付ける。それが院長と私たちスタッフの考え。
この卵への考え方も、女性への大切なメッセージを含んでいます。
患者様と同じ女性としても、私は一つ一つの卵を大切に、日々従事しています」
その堅実な言葉が示す様に、胚盤胞到達率60%は、ラボの技術の高さもうかがい知ることができたようです。